根無し草のように東西南北。島と名のつくところに出かけた放浪記


by gonsima

変わる生態系・・・リュウキュウアユ

こんなニュースが飛び込んできた。

奄美大島の島内の河川に4万匹以上いたリュウキュウアユが激減

リュウキュウアユは、本州などにいる普通のアユの亜種。
低水温を好むサケの近縁種でありながら南にまで生息する魚である。

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@ちゅら海水族館より借用

そしてリュウキュウアユは、日本列島の最南端に分布している。

沖縄にもかつてはリュキュウアユはいた。

しかし、1970年代のおわり、すべて絶滅したといわれている。

現段階で、奄美大島の個体群が最南端に棲息しているリュウキュウアユとして観測されているのだ。
リュウキュウアユは本州のアユと比べて小型であるだけでなく姿形も違っている。
体ががっちりしていて、鱗も粗ぃ、なにより胸びれの筋の数は少ない。

この変化は
日本列島が形成された150万年から100万年前に
奄美大島や沖縄は日本列島から切り離され、
リュウキュウアユの祖先も、島の独自の進化をとげたものだといわれている。

現在の調査で昨年は18900匹確認されている。
これが現在の奄美大島の主要4河川に生息する総数である。

少ない・・・。少なすぎる。


激減には様々な要因があるが
昨今の問題点としてあげられているのが水温上昇だといわれてきた。

奄美のリュウキュウアユは、島の中南部の東西両岸の湾に河口を持つ川に棲んでいる。

西岸が埋め立て地の広がる焼内湾で、
東岸がマングローブの干潟が残る住用湾。
減少は、焼内湾の河内川の方が住用湾の住用川と役勝川より激しいそうだ。

この差の理由は、仔魚が湾内に下り始める12月の湾の海水温が違うことだ。
住用湾の18.7度に対し、焼内湾は21.3度で、なんと2.6度も高かった。


冷水性のリュウキュウアユにとって、幼少期の高水温は命とり。

いまも毎年、水温は上昇している。

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アユの寿命は1年。

環境次第であっという間に絶滅してしまう種なのである。

地球は人間のものではない。
そうはわかっていても、なぜ人間は他の種を追いつめていくのだろう。

地球のガン細胞のような存在・・・と思われても仕方ない。



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by gonsima | 2008-05-18 18:29 | 日本:奄美諸島